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 パライバトルマリンの歴史と現状

色石の中で今最も高額で取引されているパライバトルマリンは他の宝石に比べると歴史が浅く、1987年にその名の通りブラジルのパライバ州サンジョセ・ダ・バターリャで発見されました。

このトルマリン発見のきっかけは、ブラジルの地質調査所がマンガノタンタライトを採掘していたこの地区で、およそ13人の鉱夫を引き連れた、エイトール氏が最初にトルマリンを発見したことから始まります。

そして、その数年後に、彩度の高いブルー〜グリーンのトルマリンが発見されました。

このトルマリンは、
蛍光色(ネオン)や、他の一般的なトルマリンには無い、独自の個性的な色合いから区別化されるようになり、最初に発見されたブラジルの州の地名にちなんで「パライバ トルマリン」と呼ばれるようになりました。


そして、Cu(銅)を含んだ「ブルー〜グリーン」のトルマリンは、1989年のアメリカのジェムショーに出品され、一躍、世界的に有名となりました。

1990〜91年にかけて、パライバトルマリンの生産はピークを迎え、一時期はかなりの量、しかも良質な原石が、産出されました。

その後、産出は減り続け、
現在(2009年)もバターリャ鉱山での採掘は行われていますが、本当にごくわずかしか産出されなくなっております。

人気が高い一方で年々入手が困難になっている現状から、
「幻の宝石・パライバ トルマリン」
と呼ばれるようになったのです。


パライバ州バターリャ鉱山では、現在3人のオーナー(エイトール氏、ハニアリー氏、ジョンヒッキー氏)がおり、
一つの鉱山を3つの鉱区に分割して各自、別々に操業しています。

その後、パライバ州とは別に、パライバトルマリンの産出が始まったのが、バターリャ鉱山と同じ山脈に位置する、隣のリオ・グランデ・ド・ノルテ州のパレーリャス(新鉱山)です。
パレーリャスはバターリャ鉱山から直線で50kmぐらいの距離にあります。



そのパレーリャス周辺にいくつかの鉱山がありますが、代表的な鉱山はムルング鉱山、キントス鉱山です。この二つの鉱山はドイツ人をはじめとする外資系の会社が操業しているため、原石のまま海外に輸出されることが多く、ブラジル国内に出回ることはほとんどないそうです。



現在、ブラジルにおける、パライバトルマリンの取引きの一部は、サンパウロからバスで18時間の位置にあるミナスジェライス州で、行われております。

ミナスジェライス州は、国内でも有数の宝石産出地として知られており、また宝石の研磨の中心でもあるため、ブラジル各地から原石が集まるので、
「宝石の聖地」と呼ばれております。


また近年では、アフリカ大陸のナイジェリアやモザンビークからも、銅を含んだトルマリンが発見され、成分が似ていることからパライバトルマリンと呼ばれるようになりました。

しかし、ブラジル産のものとは蛍光色や色合いが異なることから、宝石の商取引においても価格に差が生まれているのが現状です。

ちなみに、左写真のパライバトルマリンは、非加熱のバターリャ産ですが、この様な発光色は、アフリカ産では、まず見る事は無いでしょう。

わたくし自身も、ブラジル産とアフリカ産では一線を画すものとし、ブラジル産こそ本家本元のパライバトルマリンと高く評価しております。

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