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パライバトルマリンの歴史と現状 色石の中で、今最も高額で取引されているパライバトルマリンは、他の宝石に比べると歴史が浅く、1987年にその名の通りブラジルのパライバ州サンジョセ・ダ・バターリャで発見されました。 このトルマリン発見のきっかけは、ブラジルの地質調査所がマンガノタンタライトを採掘していたこの地区で、およそ13人の鉱夫を引き連れた、エイトール氏が最初にトルマリンを発見したことから始まります。 そして、その数年後に、彩度の高いブルー〜グリーンのトルマリンが発見されました。 このトルマリンは、蛍光色(ネオン)や、他の一般的なトルマリンには無い、独自の個性的な色合いから区別化されるようになり、最初に発見されたブラジルの州の地名にちなんで「パライバ トルマリン」と呼ばれるようになりました。 |
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パライバ州バターリャ鉱山では、現在3人のオーナー(エイトール氏、ハニアリー氏、ジョンヒッキー氏)がおり、 一つの鉱山を3つの鉱区に分割して各自、別々に操業しています。 その後、パライバ州とは別に、パライバトルマリンの産出が始まったのが、バターリャ鉱山と同じ山脈に位置する、隣のリオ・グランデ・ド・ノルテ州のパレーリャス(新鉱山)です。 パレーリャスはバターリャ鉱山から直線で50kmぐらいの距離にあります。 |
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現在、ブラジルにおける、パライバトルマリンの取引きの一部は、サンパウロからバスで18時間の位置にあるミナスジェライス州で、行われております。 ミナスジェライス州は、国内でも有数の宝石産出地として知られており、また宝石の研磨の中心でもあるため、ブラジル各地から原石が集まるので、「宝石の聖地」と呼ばれております。 また近年では、アフリカ大陸のナイジェリアやモザンビークからも、銅を含んだトルマリンが発見され、成分が似ていることからパライバトルマリンと呼ばれるようになりました。 しかし、ブラジル産のものとは蛍光色や色合いが異なることから、宝石の商取引においても価格に差が生まれているのが現状です。 ちなみに、左写真のパライバトルマリンは、非加熱のバターリャ産ですが、この様な発光色は、アフリカ産では、まず見る事は無いでしょう。 わたくし自身も、ブラジル産とアフリカ産では一線を画すものとし、ブラジル産こそ本家本元のパライバトルマリンと高く評価しております。 |
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